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最近の改善例を集めてみました。受診の参考にしていただけらと思います。(12月17日更新) ①食欲の低下が顕著であった70代の女性 ②人の声などの幻聴や考えがまとまらないなどの症状をみとめた20代の男性 ③昼夜逆転してひきこもりが目立った20代の女性 ④仕事のストレスから微熱などの自律神経症状をみとめた20代の女性 ⑤車を運転中に息苦しくなり不安、恐怖を感じた30代の男性 ⑥のどの違和感でさまざま病院を受診したが改善しなかった30代の女性 ⑦身体のだるさとともに家事ができず自責感が目立った70代の女性 ⑧人前で話すときに動悸が激しくなり不安、恐怖が強くなる30代の女性 ⑨生理前などになると特に意欲の低下や憂うつが強くなる30代の女性 ⑩授業をうけるときに腹痛がひどくなりまた周りに見られている感じで緊張が激くなる10代の男性 ①食欲の低下が顕著であった70代の女性 当院を受診する1か月前から食欲の低下が目立った。内科を受診していたが改善がなかった。 意欲の低下や倦怠感もありうつ病の診断で抗うつ剤を投与して1週間で改善傾向をみせてその 後も悪化なく経過した。 食欲の低下ですが原因が不明のときは精神疾患の可能性があります。 改善がないときには精神科や心療内科での治療が効果をもたらす可能性があります。 ②人の声などの幻聴や考えがまとまらないなどの症状をみとめた20代の男性 中学の時から人の話が理解できない、考えがまとまらないなどの症状をみとめていた。 最近では人の声が聞こえたり、自分のことが人に知られるような気がしてきたという。 統合失調症の診断で薬物療法で1ヶ月後にはほぼ症状は消失した。 10代から20代では統合失調症が発症しやすい年齢です。最近は薬の進歩もあり効果を 期待できる薬もあります。早く治療すれば悪化しないで済む可能性が高い病気です。 ③昼夜逆転してひきこもりが目立った20代の女性 5年近く昼夜逆転で気分がさえず人に会いたくなくてひきこもりの生活が続いていた。 少量の抗うつ剤を投与してから急速に改善して外出ができるようになった。 病院を受診する機会に恵まれずうつ病が遷延したと思われました。 ひきこもりが続くときは精神的な病気の可能性があります。 ぜひ受診していただくことをおすすめします。 ④仕事のストレスから微熱などの自律神経症状をみとめた20代の女性 仕事が多忙となり息苦しさとともに微熱をみとめた。なかなか改善がないため当院を受診。 抗不安薬と休養により改善をみとめた。 ストレスから自律神経症状(微熱、動悸など)をきたすケースが多いようです。 はっきりとした異常がなく症状が続く場合はストレスが原因かもしれません。 ほうっておくと改善まで時間がかかるようになるので早めに受診することが大切です。 ⑤車を運転中に急に息苦しくなり不安、恐怖を感じた30代の男性 車の運転の加えて電車に乗った時にも同様な症状出現して受診となった。検査で異常はなく パニック障害と診断して治療薬の投与と不安への対処を伝えその後は発作はなく改善をみとめた。 パニック障害は悪化すると不安、恐怖から外出もできなくなることがあります。 発作を繰り返さないことが重要で早期治療で慢性化させないようにしていくことが大切です。 ⑥のどの違和感でさまざま病院を受診したが改善しなかった30代の女性 半年前からのどの違和感がありさまざまな病院を受診したが改善なく当院を受診した。 抗不安薬の投与により急速に症状は改善した。 のどの違和感は割とみられる症状のひとつですが違和感は強く感じるようでつらいようです。 抗不安薬でかなり効果がある症状のひとつです。 ⑦身体のだるさとともに家事ができず自責感が目立った70代の女性 以前うつ病の既往があり抗うつ剤を投与して経過をみた。当初は変化がなく薬を増量して2か月 から改善をみとめてその後は安定している。 自責感などの症状があるときは改善に時間がかかるケースが見受けられます。 根気よく精神療法と投薬量の調整で改善することも多くあきらめないことが大切です。 ⑧人前で話すときに動悸が激しくなり不安、恐怖が強くなる30代の女性 以前から感じていたが子供のことで集まりがあることがきつく感じられ受診となった。社会不安 障害の診断で精神面でのサポートとともに少量の治療薬を継続して1か月後には改善をみとめた。 いわゆるあがり症ですが比較的よくなることも多いのでこんなことでと思わずに相談していた だくことがよいようです。 ⑨生理前などになると特に意欲の低下や憂うつが強くなる30代の女性 最近やる気がでなくなり死にたくなるという。生理前にとくにきついと受診となった。抗うつ剤の投与 で1ヶ月後には改善した。 女性の場合に生理と関連した精神症状として月経前不快症候群というのがあります。 婦人科などで改善がないときには精神科や心療内科の受診をおすすめします。 ⑩授業をうけるときに腹痛がひどくなりまた周りに見られている感じで緊張が激しくなる10代の男性 教室でお腹が痛くなりまわりから見られている感じが強くなり授業がうけられないと受診となった。社会 不安障害の診断で精神的なサポートと治療薬により1か月後には改善した。 学生さんなどによくみられるケースです。授業がきちんとうけられない、学校へ行けないなどのときは 社会不安障害の可能性があります。治療でよくなることが多くぜひ早めの受診をおすすめします。 |