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   うつ病の診断とその程度について
   
   当院では国際分類をもとに診断しています。ご参考にどうぞ。

                    国際分類(ICD−10)による診断のガイドから抜粋

   うつ病エピソード

    典型的な抑うつのエピソード

       A. 憂鬱な気分が続いている
       B. 何に対しても興味や喜びの気持ちがおきない。
       C. 疲れがとれない。疲れやすい。

   他の一般的な症状

       1) 集中力と注意力が落ちた
       2) 「生きている価値がない。」「まわりに迷惑かけている。」などと
          無価値観や罪責感がある
       3) 将来に対する希望のない悲観的な見方
       4) 自分を傷つけたり自殺したくなる考えや実際に行為をおこなうこと
       5) 睡眠がとれない
       6) 食欲がない

   身体症状

       a)  ふつうは楽しむことができると感じる活動に喜びや興味を失うこと
       b)  ふつうの目覚めが普段より2時間以上早いこと
               c)   午前中に抑うつが強いこと
       d) 明らかな精神運動抑制あるいは焦燥が客観的にみられること 
       e)  明らかな食欲の減退
       f) 体重減少(過去1年で5%以上)
       g) 明らかな性欲の減退
       
   
    軽症うつ病エピソード
     
       AからCのうち少なくとも2つ さらに1)から6)にうち2つの症状があり
       いずれも著しい程度ではないもの
       最短の持続期間は約2週間。

       身体症状をともなうものはさらにa)からg)のうち4つ以上はあること

    中等症うつ病エピソード

       AからCのうち少なくとも2つ さらに1)から6)のうち3つ(4つがのぞましい)
       が存在すること。最短の持続期間は約2週間。


       通常社会的、職業的あるいは家庭的活動を続けていくのがかなり困難
       になる
     
       身体症状をともなうものはさらにa)からg)のうち4つ以上はあること

    精神病症状を伴わない重症うつ病エピソード

       かなりの苦痛と激越を示し自尊心の喪失や無価値観や罪責感をもち
       やすい。身体症状はほとんど常に存在する。

       A)からC)の症状すべて、さらに1)から6)のうち4つ、そのうちいくつかが
       重症であること。

       社会的、職業的あるいは家庭的活動を続けることはほとんどできない。

    
   精神病症状を伴う重症うつ病エピソード

       重症うつ病エピソードに加えて妄想、幻覚あるいはうつ病性混迷が存在する

   
   他のうつ病性エピソード 

       他の診断基準にはあてはまらないが診断から抑うつ的と示唆されるもの
       
       例えば身体的に異常がない頑固な痛みや、疲労を伴う身体性の抑うつ
       症状が混合しているものなど。非定型うつ病。